旧 グラン・ルーヴル・オ・ジャポン(現 NPO法人日仏子供ヴィジョン)
開催の作文コンクールのご報告です。

グラン・ルーヴル・オ・ジャポン主催 第5回 「おおきなルーヴルのちいさな物語コンクール」
 
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授賞式模様

2007年10月20日(土)、東京・渋谷の三基商事株式会社 東京支店ビルにて第5回おおきなルーヴルのちいさな物語コンクール 表彰式が行われました。 日本各地からいらっしゃった受賞者とご家族、ご来賓の総勢150名の方々を、株式会社リソー教育様より贈られたお花が華やかに出迎えました。

表彰状の授与は、司会に彫刻家であり、またグラン・ルーヴル・オ・ジャポンの役員でもある松田光司氏、プレゼンターはコリーヌ・ブレが担当し、アットホームな雰囲気で行われました。

コンクールの協賛をいただいている三基商事株式会社からはミキ賞が選ばれ、三基商事株式会社 東京支店支店長秋田一吉様より表彰状と副賞が授与されました。

授与式終了後、松田氏とコリーヌが今回の15人の妖怪の紹介を行いました。今回の作品はルーヴル美術館をはじめ、ギメ東洋美術館、大英博物館、東京国立博物館、町田市博物館、関西大学図書館、国際日本文化研究センターの所蔵されています。巻物の一部分を使わせていただいているものは、作品全体をwebで見られることもお話しました。写真の貸し出しにご協力いただいた方々、また特別協力を賜りました共同印刷株式会社様に、この場を借りて改めてお礼申し上げます。

見事グランプリを受賞した、松本真彩さん(神奈川県、5年生)には受賞作品(部門2、作品番号8)を、皆さんの前で緊張しながらもしっかりと発表していただきました。

会の締めくくりとして、審査員の先生方からいただいているコメントを発表し、秋田様より祝辞を賜り、表彰式を和やかなうちに終えることができました。 来年もまた、皆さんからの想像力たっぷりの楽しい作品をお待ちしております!!

 
作品を発表するグランプリ受賞者の松本真彩さん みんなで最後に集合写真。ちょっと緊張気味です。
▲作品を発表するグランプリ受賞者の松本真彩さん ▲みんなで最後に集合写真。ちょっと緊張気味です。
コリーヌがスライドを見ながら、15名の妖怪たちを紹介しました。    
▲コリーヌがスライドを見ながら、15名の妖怪たちを紹介しました。
審査員からのコメント

銅版画家 山本容子氏のコメント

●低学年の部
グランプリの伊佐さんの作品は、彫像の部分をしっかりと見て、細部1つずつを物語の中に織り込んだところを評価しました。レオナルドやニケまで登場するので博識に驚いたほどでした。それに語り口が子供らしくて素直に物語として読みました。 特別賞は2人候補にしました。井上くんの「よくばりようかい」は原始のカタチが語りだしたようで言葉とカタチがひとつになってユーモアがあふれ出す好作品だと思います。 北出さんの作品もグランプリの伊佐さんと同じで、カタチのもっている不思議さとコミュニケーションしています。それに環境問題をとり入れ、最後には夢の話にしたところなど、よく出来た物語だと思いました。完成度は高いと思いました。より対象とコミュニケーションをして、自分らしい物語にした作品を上位にしました。

●高学年の部
グランプリの松本さんは、発送がユニークでした。 この絵は、りゅうとヘビがからまっている不思議な画面ですが、同時に色彩が美しい。その二点をファッションに置きかえて文章にした所を評価しました。 特別賞は迷って3名候補にしています。カッパのゴミ拾いのわけのユーモラスなところが好きです。又、おなたこさんは大人にとっては迷惑でも子供にはなくてはならない存在だという発想の転換がいい。 見えない宅急便の槍鬼が車からエネルギーをとるシーンなど想像するとおかしくて笑ってしまいました。 妖怪をとりあげて、今の世の中の環境に対する認識のひくさを指摘した作品が多かったことが、全体の印象でした。 全体としてテーマが良かった。妖怪は想像力をふくらませるのに最適だと思いました。

作家 高橋源一郎氏のコメント

●低学年の部
年々、応募作のレベルが上がって来て、とてもうれしいです。 この部門でいちばん感心したのは伊佐さんの「夢の食べ方」でした。バクの見本の「パク」というアイデアも素晴らしかったですが、上級生の作品と言われてもわからないほどの完成度でした。日高さんの「グランとようかいの話」も差はほとんどありませんでした。ユーモアの点では、こっちの方が上だったかもしれません。

●高学年の部
上位は大激戦でした。 「山の祭りの日」の軽妙な面白さと完成度をとるか、シリアスな「人生の顔」をとるか、ほんとに迷いました。 「あと三回」は詩部門があったら1位でしたね。

MIHOミュージアム 館長 辻宣雄氏のコメント

●低学年の部
低学年の皆さんは、文章をつくること自体が課題で、自由な発想をつづることがまだむづかしいようですね。どうしたわけか、かっぱの話が多く(上級生も同じですが)、河童が環境破壊を嘆いているのが現代の状況を感じさせます。「ろくろっくび」は、兄弟同士の生活体験がお化けへの空想と一体になっているのが自然でおもしろかった。

●高学年の部
上級生になるとさすがに言葉が豊富になり、「ハッチスプートに恋をして」のようなレベルの高い想像力が発揮されます。でも基本は、友達を大切にする優しさと、環境問題への敏感な反応です。低学年から高学年まで、この心がつながっているのは嬉しい。欲をいえばもう少し伸び伸びとした奔放な空想の羽ばたきが欲しいと思いました。

三菱一号館美術館館長 高橋明也氏のコメント

●低学年の部
可愛い話も多かったのですが、もっとファンタジー溢れる直感的なものがあっても……と思いました。 でも「女王のねがいとわたしの約束」とか「グランとようかいの話」などは完成度が高いし、「ろくろっくび」や「いっしょにあそぶろばとうま」などもいい感性かな、という気がしました。「片目を失った男」もシンプルな強さが良いですね。

●高学年の部
「フランスのテングル」はなかなか深読みさせてくれる作品で、これからの多文化社会と伝説などという今日的命題(?)にまで触れているような気もした(考えすぎか?)。他方、「山の祭りの日に」は、しゃれたスタイリッシュな作品で、オチ(最後)もすっきりとしている。「ハッチェプスートに恋をして」は力作。「あと3回」や「未来に広がるもの」も好感がもてる。予定調和的、「モラルを説く」ような説話調の作品も散見されたが、今回のような短文形式のコンクールには少々難しいと感じた。

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